あり得ない。


確かにあのとき真緒は死んでいたはず!!


怖くなって俺はその場を逃げ出そうとした。


何かが俺の右足を掴んだ。


振りほどこうとするが、無理だった。


右足どころか左足まで何かに掴まれているような感覚がした。


身動きがとれない。


「放せ!放せよおおお」


俺は涙目になりながら、叫んだ。