「そんなことない、旭みたい。」

「そうか?あははっ。

そういえば桜、告白されたって?」

「ああ、されたけど断ったよ。」

「そっか!相変わらずモテるな。

桜、好きな人とかいないの?」

「どうだろうね?ふふっ。」

「なんだよー!教えてくれたっていいじゃん。
親友なんだからさ?」

私たちは親友なの。

小6の時、旭が俺ら親友になろって言ってくれたんだ。
凄く嬉しかった。

「そういう旭は?

好きな子いるの?」

「……いるよ。」

「えっ、いるんだ。」

怖くて、誰?と聞けなかった。

「桜、今日一緒に帰れる?」

うそ!旭と一緒に帰れるの?

「嬉しい!もちろんだよ!」

「良かった!じゃあ、終わったら校門待ち合わせな!」

「おっけ。じゃああとで。」