次の日、私たちは一緒に登校した。
すると噂って言うのは早いもので、ほとんどの生徒におめでとう!と祝福された。
「桜ちゃん、私、春っていうの。よろしくね!」
「春ちゃん?よろしく。」
春香とは席が前後だった。
私は窓側の一番後ろで春香は私の前。
席に着くと桜がよく見えるんだ。
この中学は桜咲って名前だけあって、桜がいっぱいあって満開に咲くので有名だった。
「あのね、私好きな人がいるんだ~。」
私は春と喋っていた。
「そうなんだ。誰なの?」
「城田唯人って言うんだけど、入学式の日に一目惚れしたの!」
あとから知ったんだけど、城田唯人は私に告白してきた人だった。
「へぇ~。頑張ってね!」