「そうかもしれないけど」

「私だって、あんな事を言われていたらカッとなって喧嘩していたかもしれない」

 金子さんがウーロン茶を飲みながら言う。

 倉田さんが話しを続けた。

「とにかく、敦子の態度は変だと思う。スッゴくヒステリックだし」

「俺って、今でも西谷さんに嫌われているって事かな?」

 富沢さんが答える。

「まあ、ハッキリ言えば…高校時代と変わっていない事かな?」

「そんな西谷敦子と、田代君は付き合おうと思っていたの?」

 俺に質問したのは金子さんである。

「高校時代よりスッゲー美人になっているし、雰囲気も良さそうだったからよ。だから俺、もう一度トライしてみようと思ったんだ」

「でもやっぱ、ダメだったよね」

「俺の期待が見事に外れちゃったよ。我ながら情けない」