「あなた、誰?」
「え、知らないの?俺の事。」
はっ?自意識過剰にも程があるよね?
会話に気を取られて顔はよく見てなかった。顔を見る。
茶色のちょっと癖っ毛な髪の毛。
なんでも見透かしたような瞳。
まっ…まさか…⁈
「あれ?どうしたの?まさか俺に見惚れちゃってた?」
こいつ、俺様発言はんぱない。
「バッカじゃない?見惚れてなんかいません‼ていうか、もしかして…相崎 陸斗?2-Cの。」
まさかとは思った。
相崎 陸斗。噂には聞いていた。
成績優秀、容姿端麗、みんなが憧れる王子様。
でも、王子様なんかじゃなくない?
俺様じゃん‼