キーンコーンカーンコーン…
授業の始まりを告げるチャイムが鳴る。
私は今屋上にいる。
♫~~♫~~♫~~♫~~
聞き慣れた着信メロディが鳴る。
「梓かぁ…。」
同じ2-Aの伊藤 梓。
私の事をすごく気にしてくれる。

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DEAR:本城 美愛

授業またサボったでしょ‼
次はこなきゃダメだよ‼

梓より
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思わずぷっと吹き出してしまう。
いっつも心配しすぎだよぅ。
私がドアの前で笑っていると、1人の男が声をかけてきた。
「ねぇ、なに1人でわらってんの?」
「はっ?」
「だーかーらー…なんで1人でわらってんの?」
あ、そうか。私、梓からのメール見て笑ってたんだ。
「友達がおもしろいメール送ってきたから。」
「ふぅーん…。」
ふぅーんって何よ‼ふぅーんって‼
自分から聞いといてそれはなくない?
まぁ、いいや。気まずいから何か話そう。えぇーっと…。