「ちぃ〜!!」 不意に呼ばれて、私は後ろを振り返る。 そこには朋美(トモミ)が居た。 背が低くて色白の朋美は、そのくりくりとした目をパチパチさせて私を見ていた。 「おはよう、朋美。」 「おはよ!ちぃ、一緒に行こうよ!」 この『ちぃ』と言うのは私のあだ名。名前が『千晶』だから、『ちぃ』 自分で言うのもなんだけど、長身でわりと大人っぽい私には不似合いなあだ名のような気もする。 だけど名前で呼んでくれとは言わない。 私は『ちぃ』でなければいけないから。