ツナ子は、『強羅(ごうら)化粧品』という、
マイナーな化粧品会社で、電話受付と事務をしている。
主に雑誌の通信販売で取り扱いのある、
自然派化粧品のクレーム対応や電話注文が主な仕事だ。
白い壁を黄色く濁す蛍光灯。
壁仕切り一枚先では、正社員達が忙しなくパソコンを鳴らしている。
忙しいらしい。
3人しか居ないオペレーターは皆、中途採用の契約社員。
名ばかりのリーダーである中年男性は、佐竹 治雄(さたけはるお)。
菅谷 遥はツナ子より1年早く入社した先輩ではあるが、
年齢は2つ年下の24歳。
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