一体何………?
「君が眠っている間に、警察に身元を調べてもらったんだ………だけど……わからなかった」
そう………なんだ………
「警察にはもう少し調べてみるように頼んではいるが、このままわからない可能性もある」
じゃあ……わたしは……一体………
これからどうすれば……いいの…?
「その時は…「俺んとこに来ればいい」」
聞き慣れない声が聞こえ、その声のする方……病室の入り口へ目をやった。
そこには………
月色の髪をした男の人が立っていた。
その男は長身で、鼻筋の通った鼻と切れ長の男らしい目をした顔をしている。
一言で言うと………イケメン。
そんなことを考えていると、その男はこっちに近付いてきた。