そんな祥に、再び殴り掛かろうとする煌くん。
「おっと。待てよ。
その前に、お前あれでいいわけ?
お前の姫は、半裸状態だぜ?」
祥は、煌くんの意識をわたしに向けさせた。
これって………
わたしが考えていると、煌くんは、わたしに近づいてきた。
その後ろを………祥が……
「あ、ぶない……うし、ろ……」
まだ、満足に出せないわたしの声にピクリと、反応し、祥が殴り掛かったのをよけた煌くん。
よかった………
祥……やっぱり最悪な人。
いつもズルいことしかしない。
「てめぇ……最悪なやつだな……」
煌くんは、祥を目掛けて拳を投げた。
さっきよりも、鈍い音を出しながら、見事に命中した。
倒れた祥。
煌くんは、すかさず倒れた祥を馬乗りにした。
それから、殴り続ける煌くん。
「お前……何したかわかってんのか!?」
度々、怒声を浴びせながら。