「仕方ない……
邪魔されたくないし、喋れないようにしてやるよ」
そう言って、愛依ちゃんの顎をくいっと持ち上げ……唇を奪った。
「…てめぇ!離せ!!」
愛依ちゃんに気をとられていた僕は、背後からくる気配に気づかず……頭を殴られた。
「てぇ……」
なんとか倒れずに、殴ってきたやつを殴り返した。だけど……意識が朦朧とする。
今、倒れる訳には……
チラッと、愛依ちゃんに目を向けると、まだ唇は塞がれたままだ。
必死に、抵抗しているけど……やっぱり男には……
僕も……ヤバくなりそう……
回りには4人いて、囲まれていた。
早く終わらせて……助けないと……
先に攻撃を仕掛け殴るけど、さっき殴られたせいか、ピントが合わず相手に当たらない。
逆に殴られてしまう。
それでも必死に食らいつく。