……………っ!?



「愛依ちゃん!!待って!!」




ハッとしたときには既に遅し。
愛依ちゃんは、幹部室をとびだしていた。



あれは……きーくん達じゃない。

バイクの音が違う。



愛依ちゃんが……危ない!!





僕も急いで下に幹部室を出た。



……っ……
うそ……だろ……?



幹部室から出て下を見ると、残っていたメンバーがやられていた。


誰だ……?
愛依ちゃんは……?


階段の方に行くと、一番下で愛依ちゃんは、身動きとれずに固まっていた。



敵は……?どこにいる?



下を見下ろすけど、いない。


それよりも、今は……



そう思い、愛依ちゃんのところへ向かった。


愛依ちゃん………どこ見てる…?


さっきから、ある一点を見つめて動かない。
その視線を追う。何か……ある?



………っ…


愛依ちゃんの視線の先には、多分ここを襲ったであろう人物がいた。


向こうも、愛依ちゃんに目を向け、愛依ちゃんに近付いていた。



危ない!!


階段をかけ降りるけど………
間に合わない!!


「愛依ちゃん!!!!」