あたしが、そういった瞬間隣に座っていた隆太の体が強張った。

「隆太?…」

「………」

何もしゃべってくれない…

「ねぇー!どうしよ…」

「おまえみたいのに、告るもの好きもいるんだな!」

「は!?なにそれ!?」

「お前は、そいつのこと…富樫ってやつのこと好きなのかよ!?」

「好きだよ…あんたなんかより、ずっと優しいし、あたしのピアノ好きって言ってくれたし、音楽のことで話あったりするもん!あんたなんかより、ずっと好きだよ!!」

「あぁ…あぁーそうかよ!!じゃあ、人にどうしようとか聞く前に、もう返事決まってんだろうがよ!!もう、…勝手にしろ!!」