窓を叩く音がした。

「隆太?」

窓に近寄り、鍵をあけると、やっぱり隆太だった。
手には、あたしの好きなちょこがついたクッキーを持って。

あたしたちは、無言のまま隆太の持ってきたお菓子を食べた。

いつもだったら、無言でも耐えられるのに、今日は、なんだかいつもと違う…