そして

レイは神を描き続け
今生では
陽の目を見ないまま
その絵は葬られ

その日を迎えた。


レイは
「今日がその日だ」
と知っていた。


神が迎えに来る日だと。


人間界にはわからない
「その日」である。


しかし・・・

レイは
生まれて初めて
心を揺さぶられたのだ

それは・・・・

顔も知らない
地球の男だった。


それは
レイの存在を
丸ごと受け止める力を持った
異性であった。