「な、何でそーなんの!?ひかるちゃん、あの日隣にいたやつ見て浮気だって思ったんじゃないの?!」
「あ、あたしは…あの人が本当の彼女さんだと思って…。中学生だし、大学生が本気になるわけないかって……。え、どういうこと?」
ま、マジで…
俺、だからひかるちゃんに避けられてたの?
脱力感で肩の力が抜ける。
そのままソファの背もたれに埋もれた。
「…違う。本当にただの飲み会。俺が好きなのはひかるちゃんだけ。
…まさか、俺のひかるちゃんへの告白も嘘だと思われてた…?」
「…うん、ごめんなさい…。」
なんだ……。
ちょっと安心した。
まぁ俺が遊んでるような最低なやつに思われたのはショックだけど…。
「でも、もう嫌だ、あんなこと。
あたし駅で5時間以上も待ってたのに…出てきた大河さんは他の女の人と一緒だし…渡すはずだったチョコも…。」
しょんぼりと、だいぶ拗ねて顔を背けたひかるちゃん。
あぁ、そうだ、バレンタイン。