シンとしたリビング。
すっかり黙り込んだひかるちゃんをソファに降ろして明かりを付けた。
…初めてひかるちゃんをうちに連れてきたのがこんな事だなんて、な。
また切なくなって胸がぎゅっとなる。
早く…早く何か言わなきゃ。
引き止めて引き止めて、俺の気持ち、ちゃんと伝えなきゃ…。
「…ひかるちゃん。」
「………。」
「あれ、名前も知らない人だから。酔ったのを無理矢理送らされただけだから。…あ、あの日は飲み会で…まさかひかるちゃんが待ってくれてるとは思わなくて…っ!」
「………。」
三角座りして膝を抱え込むひかるちゃんの隣に座ってまっすぐに彼女を見る。
俯いて表情がわからない。
「とにかく!ひかるちゃんが思ってるような浮気とかじゃない!俺が好きなのは…ひかるちゃんだけだから…。」
「…………ぇ?」
…え?
え?ってナニ…?
急に顔をあげて、久しぶりに目が合った。
…あ、なんか泣きそ……。