ふらりとひかるちゃんが行きそうな場所を色々巡ったけど、やっぱりどこにもいない。
昼は明るいから、部屋にいるかもどうかもわからないから宛てもなく探し続けるしかない。
はぁ…ダメか。
前に好きだと言っていた雑貨屋を出て振り返ると、生気の無い顔がガラスに映る。
…明日、学校で待ち伏せしてみようかな…。
逃げられるかもしれないけど。
そう決めて、家への帰路を辿ろうとした時だった。
「でもね………………
……んまで……」
…あれ、この声…。
歩く速度が速くなり、小走りになる。
「…………せ、ー
……だった…だ……」
やっぱり。
着いたのは公園。
その中で誰かと並んでベンチに座っていたのはー……
「…ひかるちゃん……っ!」