「…ただいま…」
鍵を開けて中に入っても誰も返事をしない。
いつもならリビングを覗くところだけど…
自分のベッドに勢いよくダイブ。
「……あたし、失恋したんだぁ…。」
数日間でどんどん好きになっていた彼。
遊ばれてたなんて…情けな、あたし。
溢れては枕を濡らす涙。
止まらない。
こんなに切ないの…初めてだよ。
あたし、まだ中学生だもん。
そんなの、受け入れられない。
でも
中学生だからって、バカにしないで。
傷つかないわけない。
二股や遊びなんて
絶対嫌。
光輝さん……
あの優しさも全部嘘。
最低。