「ひかる…!ホントに、ごめん…っ!!」
部屋に入ったら第一声がこれ。
莉々帰ってきたんだ…と安堵のため息をはく間も無くあたしと同じ背に抱きしめられた。
「う…重……莉々…。土屋くんと上手く行った…?」
「うん、うんっ!!ひかる大好きー!!」
まぁ、結果オーライだよね。
莉々が幸せならいっか。
…最終日の夜、すんなり寝るつもりは無かった。
早紀達が寝た後も莉々と彼氏自慢をしてたのは…光輝には秘密。
土屋くんは泣いてた莉々探し出して、抱きしめながら告白したらしい。
なぁんか…あたしがいなくても上手く行った気がする。
莉々の頬が緩みきってる表情はなんだか可愛くて…恋する乙女って感じで。
同じクラスに彼氏がいる莉々がやっぱりうらやましくなった。
明日は会えるもん。
たくさん買ったお土産を渡しに。