車から降りても、ホントにくそ重たいバックもトランクも引き受けてくれる。
おかげであたしはリュックのみ。
バックはトランクに乗せてるから空いた手を繋ぎながら歩く。
「あっ、ひかる…!」
「祐希ー!おはよっ、修学旅行日和だねー。」
オレンジ色のトランクを引く大荷物の祐希を発見。
「なんでそんな身軽なの……って、ああぁぁあ!!ひかるっこの人…!」
「あ、うん、彼氏っ!光輝、親友の佐倉祐希!」
友達に紹介するのは初めて。プリは見せてたけど…
「どうも、ひかるの彼氏の大河光輝です。」
実物は、祐希も固まっちゃうくらいカッコいいんだから。
惚れちゃダメだからね!
なんとか光輝のイケメン具合に慣れた祐希と3人で再び歩き出す。
着いた頃には半分以上の人が既にいて、学年の生徒はおろか先生たちまで急に現れた超絶イケメンに目を奪われた。
嬉しさ半分、ヤキモチ半分。
複雑ー。