「おはよー…。」



「ん、おはよ。何でそんなテンション低いの?」




「ん~、ちょっとね。」




マンションの前に止めてあった車に乗り込むと初っ端から心配されてしまった。





「ねっ…どこの遊園地行くの?」




「ちょっと遠いところ。遅くなるけど平気?」




「うん!」




どーせ誰も気にしない気にしない。




「そっか。じゃあ行こ。」





「行こう行こうっ!あたしお願い事考えてきた!」





昨日ずーっと考えてたんだ。





「あのねっ、多分遊園地にもゲーセンあるから…プリクラとりたいの!」





みんなに光輝の格好良さを自慢したい!



ていうか…写真も今日絶対撮るけど、彼氏とプリクラって憧れ。




「え…そんなこと?」




そんなことって…あたしにとっては大切なこと何だけど!



たくさん思い出作りたいじゃん…。





ちょっとしょげてると、車を運転してない方の手の甲をあたしの頬に当ててくれた。





「そんな可愛いお願い事だったらいくらでも聞く。」