いつものように教室に入ると、真っ先に浜野翔太くんの姿を探しました。 …でも、彼はどこにもいませんでした。 「澪、おはよ。どうしたの?」 聖菜がドアの前で突っ立ってる私に気づき、声をかける。 「大丈夫」と言いながらも、迫ってくる変な予感に冷や汗をかいていました。 PLLLL… PLLLLLLLLL… 携帯が、また着信を告げた。 それも、教室にいる全員の携帯が、一斉に。