夏の夜は寝苦しくて嫌い。
扇風機を回す音が、狭い自分の部屋に響いている。
何度も寝返りを打ってみるけど、この日は眠れなかった。
PLLLLLL…
PLLLLLLLPLLLLLLLL…
充電していた携帯が静かに鳴り出す。
閉じていた目を開けて時計を見ると、12時を少し過ぎた頃だった。
携帯の画面には、”非通知”の文字。
私は基本的に非通知や知らない番号には出ないので、その時もチラリと目をやっただけで、出ようとはしませんでした。
それが幸だったのか不幸だったのかは、その時はまだわかりませんでした。
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