「―何よ、コレ………」






震える唇からは、これしか言葉が出なかった。




蘇るのは1ヶ月前。


忘れかけていた…忘れようとしていた、あの事件。








まだ、終わっていなかった。



終わっていたと思っていたのは、私たちの勘違いだった。