1時間目の授業は潰れ、自習となった。
学校にはパトカーが何台も止まっていて、学校中が変な野次の空気でいっぱいだった。
隣の教室は自習になったからなのか、ガヤガヤと物騒がしくなり始める。
さっきの事があったから、多分余計にだ。
でも、私たちは誰1人として口を開く気にはなれなかった。
みんな呆然と俯き、魂が抜けている感じ。
今は真夏で暑いはずなのに、この教室だけが真冬のように冷たい。
身体が、わけなく震え始める。
誰も座っていない、浜野くんの席を見る。
…昨日まで、あそこに座っていたのに。
PLLLLL…
PLLLLLLLLLPLLLLLLLLLLLLLL……
誰かの携帯が突然、何の予兆もなく震え始めました。
途切れてはまた震え、震えてはまあ途切れ…
これの繰り返し。