曲が終わると、拍手の渦に包まれた。



私、完璧に歌えた…心から楽しめた…歌って踊ることはこんなにも気持ちがいいんだ!



ここに立ってると、自然に笑顔になれる//



これも全部、皆のおかげ。



皆が私に勇気をくれたから。



「ありがとう。」



誰にも聞こえない声でそっと呟いた。



「いやー、歌詞が切なくていいですね。



7月7日発売だそうなので是非ね、お買い求めください。



Skyの皆さんありがとうございました。」



「「「「「ありがとうございました!!」」」」」



そうして、この日の歌番組の撮影は終わった。



楽屋に戻った私にどっと疲れが押し寄せてきた。



「ふはぁぁぁぁ、疲れたぁぁぁぁ!!」



「羚お疲れ!うまく踊れたじゃん!!」



「うん!!大我のおかげだね//」



「俺は別に…。」



いや、大我のおかげなんだよ?



「お前、俺を忘れてるとは言わせないぞ?」



「あっ、いや、忘れたわけじゃ…。」



「お前がガチガチな時ほぐしてやったのは誰だっけ?」



やったのはって、上から目線な…。



「それは、流哉だけど…。」



「だけど?」



もぉぉぉ!どこまで上から目線なわけ?!



「直前に緊張が取れたのは大我のおかげだもん!!」



「ふぅーん、そう。」



何なの一体…。



どっか行っちゃったし…。



わけわかんない!!