「続いてはSkyの皆さんです。」
「「「「「よろしくお願いしまーす!」」」」」
……ついに本番。
司会者に呼ばれてステージに出たのはいいんだけど。
ヤバい…緊張がピーク…。
ライトが眩しすぎてクラクラするよ…。
「羚、大丈夫か?」
マイクを通さずに流哉が声をかけてきた。
「う、うん…。」
大丈夫じゃないよ…。
ど、どうしよう…。
「ったく、お前はそんなもんなのか?
今まで頑張ってきたんだろ?
お前の努力は俺が保証するから、楽しめ。」
今までの頑張り…。
そうだ、あんなに毎日頑張ったんだ。
朝から晩まで、流哉に付き合ってもらってたんだ。
その流哉が応援してくれてる…。
この期待を裏切るようなことはできない!
「あ、ありがとう。
私、頑張るよ!」
「当たり前だ。お前がしくったら、俺たちの顔に泥が塗られるからな。」
うう、なんなのよ!
この天使と悪魔の差は!!
さっきの流哉は何処へ?
「やってやるよ…。」
「それでこそ羚だな。集中しろ!」
もしかして、普段の私にするためにわざと?
…そんなわけないか。