ギリギリ10分で車に乗ることができた。
もう急ぎに急いだ私。
シャワー浴びて、着替えて、髪の毛乾かして、荷物まとめて…。
我ながら、これはすごく早かった♪
今は、車に揺られてるんだけど…。
なんだか眠くなってきた。
昼間っから踊りっぱなしだったから、体が悲鳴あげてるんだ。
ちょっとだけ、寝てもいいよね？
おやすみなさい………。
「…れ…き…お…」
んん、だ、れ？
夢の中で私をよんでいるのは。
そこにいるのは…。
顔は見えないけど、あれは…私の…。
「お、うじ…さ、ま…」
「おい、羚！！！起きろ！！！」
「うわぁ！あれ？お、王子様は？」
「何わけわかんないこと言ってんだ、ただでさえ撮影延びてんだ。早くしろ！！」
さ、撮影？
………あぁぁぁぁぁ！
「ご、ごめんなさい！」
急いで車から降りた。
