リビングに向かうと流哉と雛太が起きてきていた。
「お前、朝っぱらから叫んでどうした?」
ちょっと機嫌が悪そうな流哉が聞いてきた。
「い、いや、ちょっといろいろ…。あっ、それより、ご飯作ったから食べよ?」
恥ずかしさで、話を逸らした。
流哉はふーんと言いながら、自分の席に着いた。
ちょっとしてから、大我と諷馬が起きてきてみんなでご飯を食べた。
「羚、この味噌汁超おいしい!」
満面の笑みで話す諷馬。
か、かわいい///
こんな弟欲しかったな…。
「…れ…き…る…」
なんで男の子なのにこんなにもかわいいんだろう…//
「羚、聞いてる?」
「へ?あぁ、なに?」
えっと、今何か言いました?
「だから、これからご飯作ってくれない?」
「えっと、それは…どういうこと?」
「そのまんま…これから毎日ご飯作って」
呆れ気味の大我が鮭を食べながら言った。
これから、ご飯…毎日?
それって…。
「えぇ?!私が?な、なんで?」
「料理うまいから」
あぁ、そういうことね…って、はぃ??
「やだよ、めんどくさいもん!」
「あぁ?新入りのくせに生意気だな?」
「あ…」
流哉のオーラには勝てなかった。
「やります」
「ほんと?羚の料理これからも食べれるの?」
諷馬、君は天使だ。その笑顔に救われるよ。
そして、今日からご飯担当になってしまった。