えっ?!い、い、今、なんて?



「えっ、あの今…」



「だから、ダンス教えてやるから早くやるぞ!」



あっ、ダンス教えてくれるんだ。



ダンスをね…ダンス…。



「ええええー?!ほ、本当に?」



「だからそうだって言ってんだろ、たくっ、大声出すな!」



「ごめん…」



本当に教えてくれるんだ。



ちょっと嬉しい//



でもこの時の気持ちはすぐに消えて行った。



「違う!!なんでそこができないんだよ!!」



「うう、ごめんなさい…」



流哉に怒られっぱなしの私。



まだまだ三分の一も進んでいない。



もぉ、なんで踊れないの?



頭では分かっているはずなのに、なぜか体が動かない。



「もう一回、お願いしま、す」



語尾がどんどん小さくなりながらお願いした…が!



「一回休憩しよう」



「えっ、なんで?まだでき…」



私の言葉を聞かず、レッスン室を出て行ってしまった。