「えぇ!?転校するの?」



「うん、惟那ごめんね。急に決まったことなんだ」



次の日学校に行ってみんなに転校の話をしたら、とても驚いていた。



「そんなぁー、まだ少ししか一緒にいないんだよ?」



「そうだよ、ウチらとは会ったばっかじゃん!」



そう、高校に入って友達になったから、茜と璃桜とはまだまだ遊び足りない。



「ごめんね」



本当にごめん…。



謝ることしかできないよね。



「でもさ、転校しても会えるよね?」



「そうだよ!会おうと思えばいつでも会えるよね?」



会おうと思えば…。



普通の転校だったら会えるかもしれない。



でも私は、



「ごめん、会えないんだ。ちょっと事情があって…まぁ、年に3回ぐらいなら運良く会えるかもしれないけど…」



「そ、そんなぁ…今までずっと一緒だったのに」



惟那、泣かないでよ。



私まで泣いちゃうよ。