「それなら、まぁ…でも、ファンの子達がどう思うか…。
それに、彼女が恨まれてしまうことも無いとは限らないんですよ？」
かわいい顔をした子がそう言った。
「あぁ、そこのところはしっかりとこちらでサポートする。みんな、彼女を受け入れてくれるな？」
「「「「はい・・・」」」」
メンバーは渋々といった感じで返事をした。
本当に、受け入れてくれるかな？
それに、恨まれることもあるんだ…そりゃそうだよね？
アイドルだもん。でも、ちょっと怖いな…。
「じゃあ、羚ちゃん。自己紹介してくれる？」
「はい」
うわー緊張するな。
「白坂羚、15歳です。えっと、今までは全然芸能界に興味が無かったので、知らないことだらけなんですけど、これをきっかけに少しずつでも分かっていけたらいいなと思います。
あ、あと、えっと…ダンスとか全然できないので迷惑かけると思いますが、よろしくお願いします」
はぁ、言えた…これでいいよね？
「硬いね。もっと楽にしていいんだよ？ほら、お前らもしろ」
社長さん、これでも私頑張ったんですけど…。
