走って戻ったため、息が上がってしまった。
「ごめん、遅れて…」
「「「遅ーい」」」
「何してたの?」
一番先に訪ねてきたのは惟那だった。
「あぁなんか、アース事務所の社長さんって人が話しかけてきて、時間かかった」
すると茜が声を荒げて聞いてきた。
「えぇ!?嘘、なんで!?何だって??」
うわ、ビックリした。声大きいよ…。
「なんでって、よく分からないけど、明日Skyのレッスンがあるとかで、後社長さん自身が話したいみたいで…」
話が終わると惟那、璃桜は人が変わったみたいにうるさくなった。
「はぁ!?何それ、ずるい。私たちも行っていい?」
「そうだよ、つれてって!」
みんな、目が怖いよ…。
その勢いに圧倒されてしまった。
「それが、一人で来てくれって言われちゃって…。」
すると今度はたくさんの頼み事をしてくる三人。
「じゃあさ、サインもらってきてくれない?」
「じゃあ、私写メよろしく!」
「私は私へのメッセージを貰ってきて欲しいな」
ちょ、ちょっと。自分勝手すぎるでしょ?
それに、本当に社長さんか分からないんだから…。
自分勝手な三人に呆れてしまったが、友達が喜ぶならと了解してしまった。
「できたらっていうか、迷惑そうじゃなければ…ね」
「「「やったー!!」」」
最後の最後にみんなのテンションが上がった1日だった。
でも、せっかくの日曜日を潰すことを考えると、私は少しテンションが下がってしまった。