みんなにお茶を買い、自分の飲み物を決めて帰ろうとした時だった。



誰かが私に声をかけてきた。



「ねぇ、君」



「はい?」



声をかけられた方を向くと、そこには50代くらいのおじさんが立っていた。



私は不審者だと思い、少し怖くなった。



「私、こういう者なんだけど…」



そう言ってその男が出した名刺を見ると



そこには



アース事務所、社長と書かれていた。



「えっと」



私が戸惑っているのに気付いたのか、また社長と名乗る男が話し出した。



「まぁ、驚くことは無理無い。君はまぁまぁスタイルもいいし、ひときわ輝いて見えたんだよ!まぁ、女子ばかりだからってこともあるんだけど」



え、この人何言ってんの?



「あはは…で、何の用ですか?」



社長さんの言っていることがなかなか理解できなかった。



「そうそう、明日その名刺に書いてあるところに来てくれないか?Skyのレッスンがあるし、いろいろ話がしたいんだ」



Skyのレ、レッスン?!



「えっ、でも…」



その誘いはとても怪しくて、信じることできなかった。



「まあ、家でじっくり考えてくれ、じゃあ。あっ、その日は一人で来てくれ」



「は、はい」



社長さんはそれだけ言い残すと、さっさといってしまった。



とりあえず私はみんなの所に戻ることにした。