「そっ、ならいいんだけど。そんな事より見て、Skyが見えたよ!」
「えっ、どこ?」
「あそこだよ」
人混みを抜けた先にSkyのメンバーが4人揃っていた。
あまり男の子のことをカッコいいと思ったことがない私だったけど、この時ばかりはカッコいいと思ってしまった。
「羚、なぁに見とれてるの?」
「み、見れてなんてないよ!?」
いきなり茜に声をかけられて動揺してしまった。
「ついに羚も芸能人を好きになったか!」
「だから、なってないよ!」
私が芸能人を?ありえないって。
「いいよ、無理しなくても」
バカにされたように璃桜に慰められた。
皆にからかわれている私だけど、でも…。
今まででこんなにカッコいい人を見たのは初めてだった。