ミライは今、命が危ないという話だった。
このまま心臓が動かなくなってしまうかもしれない…。
そんなの…絶対に嫌だ。
「ミライの側に居させてください。
お願いします…。」
「わかったわ。
後で毛布を持ってくるわね。」
「ありがとうございます。」
優しい看護師さんで良かった。
ミライが寝ているベッドの横にあった椅子に腰掛け、じっとミライを見つめる。
相変わらず目を開けてくれない。
きれいな肌。
少し高めの鼻。
長い睫毛。
ミライ…。
目の前にミライがいるはずなのに、なんだか別人みたいに思える。
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