「ミライ…。」
ミライが治療室から出てきた。
頭には包帯がぐるぐると巻いてある。
「ミライ!ミライ!」
返事がない。
それどころか、目も開けてくれない。
「ミライ…。ごめんな。
守ってやれなくてごめん…。」
頼むから目を開けてくれよ…。
「…渡辺裕也さんですね?」
「はい…。」
「春日井ミライさんについてお話があります。」
医者の真剣な目。
俺から目を反らす看護師。
目を開けないミライ。
嫌になるほど予想できてしまうこれから…。
「はい…。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…