包まれているは銀斗先輩の腕だった。
「先輩は…謝らなくていいですよ…」
「でも…」
銀斗先輩の腕から抜けようとしたのに抜けれない。
ガッシリ収められている。
「お前さ、溜め込みすぎなんじゃないか?」
「…え?」
「最近、お前元気ない。」
「……」
「言えよ。」
「……」
「溜め込まず全部吐き出せ。全部聞いてやる。」
「……ふぇ…」
銀斗先輩が優しいから…そんなことを言うから…
張り詰めていた糸が切れたように涙が溢れてきた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…