「おはよう永恋」


「おはよ!小夏!」


吾妻先輩が入院して1週間。


普通の日常になりつつある。


吾妻先輩がいなくなって部員達は動揺してた。


その状況でもまだ腕の調子が悪くて病院通いになったとしか…嘘しか言えないことが苦しかった。



「ちょっと…永恋」


「なに?」


「何って…それ…」


「あぁ。蜘蛛だよ」


そう。


今日の朝靴箱を開けるとまた入ってた。


この前と変わらない大きさ。