「おい、お前らー勝ってこいよー」


「もちろんです!」


「吾妻に言われたくないわー」


「先輩は大人しく待ってて下さい。」


吾妻先輩と部員たちはそんな会話をしている。


でも、ただ1人浮かない顔をする人がいる。


「銀斗先輩?」


「なんだ?」


「どうかしました?」


「いや?何もない。…お前こそ」


「え?」


「お前こそ、おかしいぞ。」


「おかしい…?」


「いつものお前の顔じゃない。」