茶色に染めてあるサラサラの髪。
ワックスで髪がしっかり盛ってある。
なんかシュウみたい。
でも、ほんとイケメン。
美形。



「じゃあ、星野くんはアサミの隣の席ねっ!」


先生があたしの隣を指名した。
まさか!
これって運命の出会いなんじゃない!?


女子たちが「いいな~」ってあたしを見る。


ふふっ いいでしょ


リュウタロウがあたしの隣の席に座る。

「よろしく、アサミちゃん。」

にっこり笑うその笑顔が、
天使の原型に見えた。
これが恋かもっ


「よろしく!ちゃんづけしないでいいよ!
あたし男みたいだし!」
「そうかな?アサミは可愛いと思うけど?」


可愛い!?
このあたしが可愛いですとな!?
シュウにも言われたことない。
あ、そりゃそうか。


「俺のことはリュウタロウでいいから!」
「うん!よろしく、リュウタロウ!」


あたしたちは授業中もずっと喋ってた。
リュウタロウはかっこいいし、優しい。
紳士的っていうのかな。
白馬系の王子様。


キーンコーンカーンコーン。