次の日・・・。


「おはよ、シュウ!」
「うるさいアサミ、おはよ。」
「うるさいってなんだよ!?」
「うるさいじゃん。」
「うるさくて悪かったな!てかさてかさ!
今日、転入生来るらしいよ!」
「ふーん。」
「イケメンなんだって!バスケ上手いんだって!」
「ふーん。」


ありゃ?ご機嫌ななめ?
バスケ好きなシュウなら食いつくと思ったのに。
あたしはしぶしぶ自分の席に戻った。

「おっは~!朝からラブラブだねっ!」


しゃべりかけてきたのは、親友のホナミ。
ホナミは優しくて可愛くて、すっごい頼りになるんだ。


「ラブラブって?誰と誰が?」
「とぼけてんの?シュウとアサミだよっ!」
「あたしとシュウ!?ありえないから!」
「以外とありえるんだよ~!」
「ありえませんっ!」


ホナミはあたしの彼氏に毎日のようにシュウをすすめるけど、
あたしはシュウと恋愛関係になる気は一切ない。


キーンコーンカーンコーン。


「席について~!」


担任のよっちゃんが教室に入ってくる。


「今日はね~、転入生を紹介します!」


転入生、やっぱ来るんだ!
どんな子だろ~?
イケメンなんだよねっ
バスケも上手いんだよねっ
そんな王子様と素敵な恋愛したいな~


「星野リュウタロウです、よろしく。」



イケメンだ。