真っ赤な高橋を見つめながら、 バカみたいなやりとりを聞きながら、 すごく、不安になった。 私、帰りの新幹線でちゃんと笑えるかな……。 突然泣き出したりしないかな…。 もし高橋が、黒沢さんに渡しちゃったりしたら…、 登校拒否になりそう………。 なーんて、心の中はチョーネガティブだったけど、顔に出ないように、私は笑顔を作り続けた。