私は、黙って高橋を見つめた。





オッケー、しちゃったのかい?高橋君。


人に『このタオル使ってほしいの?』なんて聞いておいて。



期待しちゃってるんだよ。

私。



誘ってくれるんじゃないかな~、ってさ。




「高橋は、断ったみたいだけどね。」



満が、なんでもないように言った。



「本当に?」


私は思わず大きな声を出してしまった。



「本当だよ~。
よかったねぇ~、空ちゃん♪」


ホントによかった……。



「って、なんで満が……。」




私が高橋のこと、気にしてるって、知ってんの?




「好きなんでしょ?見てたら分かるよー。」