「なぁ、垣田。消しゴム貸して。」
授業中、高橋に声をかけられた。
周りに気を使っているのか、かなり小声で、聞き取りづらい。
「わりぃ、忘れちゃってさ。」
「別にいいよ。はい。」
私は高橋に消しゴムを渡した。
「えっ…?」
消しゴムを渡して少し時間が経った頃、高橋が声を出した。
突然だったので、私はびっくりして、高橋の方を向いた。
私は小声で、
「なに?どうしたの。」
と聞いた。
すると高橋は、
「なんでもない。」
と言って、下を向いた。
絶対、何かある……。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…