ふと、何だか暗くなって本が読みずらいなぁ、と思って顔を上げた。


すると窓の外は真っ暗だった。
壁に掛けてある時計を見ると、6時を回っていた。

うそ、いつの間にこんな時間に?


「き、北野君っ!!どうしよう、6時過ぎちゃった!!」


私はまだ本を読んでいる北野君に言った。



すると北野君は、

「なんだって~?」

と言いながらゆっくり顔を上げた。


そして窓の外を見た。


「うわぁっ!垣田さん、外真っ暗じゃん!!」



だからそうなんだってば!



「早く帰んなきゃ…!北野君、行こう!!」


私は自分と北野君のカバンを持つと、図書室を出た。


うひゃぁ~~~……
夜の学校って怖~~…。


北野君は私に「まってよ!」と言いながら歩いてきた。