満に相談しようかと思ったけど、やめた。
高橋にドキッとしたことが何だか悔しかったから。
あ~、もやもやするなぁ~!!
一人で悩んでいると突然誰かに後ろから肩を叩かれた。
「なぁに?」
そう言って振り向くと、私の真後ろには北野君が立っていた。
北野君とは同じ図書委員だけど、まともに話したことは一度もなかった。
「あのさ、今日の放課後、図書室の当番なんだけど……しってた?」
「えっ?うそ、知らなかった。」
「じゃあ放課後、図書室に集合だから。忘れんなよ?」
「うん、わかった。教えてくれてありがと!」
北野君はニコッと笑って
「どういたしまして。」
と言った。
白い歯がちらっと見えた。
爽やかな人だなぁ☆