「垣田ぁ」

「なによ」

「この空の色さァ、」


高橋は嬉しそうに笑った


「イチゴジャムの色に似てね?」



私の方を向いて、高橋は腹が減ってるからかな?とまた笑う



私は空を仰いでみる

「似てるね」



イチゴジャムだ、イチゴジャムの瓶の中みたい


「私たち、イチゴジャムの瓶の住人みたい」



高橋は声あげて笑った

「なにそれ」