一日も一人でディズニーなんて、かなり寂しくない?




「どうした垣田、お前ひとりなの?」



声をかけてきたのは、高橋だった。


「ひとりなの……。」


私は少しだけ泣きそうになりながら、言った。


高橋は私の顔がおもしろかったのか吹き出して、


「かわいそーだな、お前……。
と言いたいところなんだけどー…。」




少しうつむいて、こう言った。




「俺も一人なんだよ…。お互いに寂しいな……。」